2011年7月2日土曜日

福島競馬、芝コースを張り替え 放射線量を低減


 日本中央競馬会(JRA)は1日、施設内の放射線量を低減するため、福島競馬場(福島市)のコースの芝の張り替えを始めた。
 コースの4か所で測定した、地表から1メートルの高さの放射線量は平均で毎時1.87マイクロ・シーベルト。国の暫定基準値(毎時3.8マイクロ・シーベルト)は下回っているものの、ファンに安心してレースを楽しんでもらうため張り替えることにした。
 コースは全長1600メートルで、競走馬が走る幅約10メートルの部分の芝を厚さ3~4センチ除去。今後、土をならし、7月末までに張り替え作業を完了する予定。ダートコース(全長1444メートル)の砂の入れ替えも11月末までをメドに行う。除去した芝や砂については当面、敷地内に埋めて仮置きする。
 同競馬場は、東日本大震災で、観客席の屋根が落下したり、投票システムが損傷したりしたため、年内のレースは中止した。補修工事を進め、来春の再開を目指している。(読売新聞)
【写真】放射線量を下げるためはがされたコースの芝