2011年8月24日水曜日

水沢競馬、12月に再開へ 観客スタンドの復旧早まる

 岩手県競馬組合は23日、東日本大震災で競馬場が被災し、休止していた水沢競馬を12月から再開すると発表した。組合は年度内の再開を目指していたが、損壊した観客スタンドの復旧工事が11月末で完了する見通しになった。
 本年度の水沢競馬は12月10日から来年1月9日まで、週末を中心に14日間開催する。重賞レースも3レース組み込み、売上額は計14億7200万円を見込む。
 組合によると、震災後の当初見通しより再開が早まったのに伴い、全体の売上額は97億4400万円から118億5500万円に増加する見込みで、年間収支の見通しも200万円の黒字から9400万円の黒字に上方修正した。
 県競馬組合は震災で、水沢競馬場のほか、盛岡競馬場、釜石や宮古の場外馬券売り場(テレトラック)が被災。盛岡競馬は1カ月遅れの5月に開幕し、テレトラック宮古も6月に再開したが、テレトラック釜石は復旧の見通しが立っていない。(河北新報)