2011年8月26日金曜日

正式表明「9月市議会で」 荒尾競馬問題で市長


 荒尾市の前畑淳治市長は25日、累積赤字13億6千万円を抱える荒尾競馬19 件について、「9月市議会で経営の方向性を示す」と述べ、廃止方針に関する明言を避けた。
 荒尾競馬組合で開かれた臨時議会と、競馬関係者約100人との懇談会でそれぞれ語った。組合の管理者を務める市長は「いろんな角度から検討し、熟慮している最中」と説明。市と共に組合を構成している県とも協議した上で、9月5日に開会予定の定例市議会で正式表明する考えを示した。
 組合の臨時議会ではこのほか、公営企業会計移行後に初算出した資金不足比率が24・8%に上ったことも報告された。
 健全化基準の0%を上回ったため、事業を継続するためには赤字要因の分析や売得[ばいとく]金増の施策などを盛り込んだ経営健全化計画を本年度中に策定する必要がある。組合事務局は今のところ、策定作業に着手していないという。(熊本日日新聞)
【写真】今後について前畑淳治市長に思いをぶつける競馬関係者