2011年11月10日木曜日

園田競馬ナイター問題 知事が地元と交渉継続の意向 

 県競馬組合が園田競馬場(尼崎市)で検討しているナイター開催をめぐり、一部地元の反対で導入時期を延期したことについて、井戸敏三知事は9日の会見で「開催を断念すれば競馬20+ 件存続の危機につながる。理解が得られる努力を続ける期間として延ばした」と、交渉を続ける意向を示した。
 同組合は収支改善策として、来年4月からのナイター開催を予定していたが、競馬場の周辺12地区のうち、3地区が治安面の不安などで反対を表明。予定通りの開催は「事実上困難」として延期を発表した。
 井戸知事はナイター開催について「組合の事業は存続できるかどうかという状況に追い込まれており、顧客を増やす狙いがある」と説明した。
 その上で「競馬はすそ野が広く、事業の関係者も非常に多いため、『やめました』で済むような話ではない」と強調。今後の交渉は「反対の理由が合理的なのかということも含めて、十分に議論を尽くす必要がある」との考えを示した。(神戸新聞)