2008年9月3日水曜日

競馬民間委託で聞き取り


 岩手競馬の民間委託をめぐって、県競馬組合とIT関連大手・日本ユニシスの交渉が続いていますが、きょうの競馬組合議会の調査特別委員会で組合とユニシス、両者の間に大きな溝があることが浮き彫りになりました。奥州市役所で行われた委員会には、委託交渉先である日本ユニシス産業機構研究所の矢島洋一所長と県馬主会、県調騎会の代表、あわせて7人が参考人として招かれました。競馬組合と日本ユニシスはこれまで7回の協議を行なってきましたが依然、具体的な実行計画の調整には至っていません。組合側は問題点として「賞典費」の大幅削減で今年度計画の240億円より40億円引き下げた売上規模や、さらに競馬組合に支払う収益保証が売上の0.25%に留まる点をあげています。しかし、ユニシスの矢島所長は「これまでの7回は率直にいって協議といえない」と組合への不信感を明らかにし、新聞紙上での自身の発言をめぐって、組合から「現行方式で困難は無い」「ユニシスに再生を頼んではいない」などの意見書が寄せられたことに「愕然とした」と述べました。民間委託決定のタイムリミットが来月に迫る中両者の間に大きな溝があることが浮き彫りになった形です。(岩手放送)