2009年10月16日金曜日

ウインズ塩釜断念 JRA、採算を不安視 構想13年


 日本中央競馬会(JRA)は、塩釜市新浜町に計画していた場外馬券売り場「ウインズ」の開設を断念することを決め15日、塩釜市の関係者らに伝えた。JRAは断念理由として「売り上げが低迷している上、ウインズよりもインターネットなどで馬券を買う電話投票の割合が多くなり、開設しても赤字になる」と採算上の問題を挙げている。

 JRAの担当者らが同日、塩釜市水産物仲卸市場を訪れ、組合員約150人に開設断念の理由を説明し、謝罪した。

 ウインズは、仲卸市場が市場北側の駐車場など約5000平方メートルの敷地に、集客の目玉として計画、1999年8月にJRAに誘致申請書を提出した。JRAは仙台市にも近く有望な立地場所と判断して、直営での開設を計画。地元6町内会から同意書を集め、県警と交通対策についての協議を進めていた。

 一方で、市民団体から交通渋滞悪化や青少年への悪影響を理由に開設反対の声もあった。

 誘致の先頭に立ってきた仲卸市場の八木良之理事長は「構想を含めると足かけ13年目。規模を縮小しても開設してもらいたかった。残念だが、今後は市と協議して独自の活性化策を探りたい」と肩を落とす。

 市関係者は「開設が先延ばしになり、仲卸市場の活性化も足踏み状態だった。JRAにはもう少し早く判断してほしかった」と不満を漏らす。

 JRAウインズ開発室の高橋敦樹上席調査役は「駐車場確保などで時間がかかった。そんな中で売り上げも、ウインズの販売割合も減り、開設しても赤字は必至。期待に応えられず申し訳ない」と話した。(河北新報)
<写真>ウインズの進出計画があった塩釜水産物仲卸市場の北側駐車場