2012年4月13日金曜日

名古屋競馬 黒字化目指す 1年かけ改革案

県は12日、県競馬組合が運営し、40億円の累積赤字を抱える「名古屋競馬」(名古屋市港区)の経営改善策について、有識者らが検討する第1回経営改革委員会を開いた。単年度黒字を永続的に達成するための抜本的改革案をまとめ、来年度前半の公表を目指す。

 同競馬は2004年度にも有識者らの懇談会で存続か廃止かが議論され、04年12月の提言で廃止、存続が両論併記された。同組合は保有資産の売却や集客増が見込めるレースの開催などに取り組み、翌年度以降は黒字転換させていたが、10年度から再び赤字に転落していた。

 経営改革委では、日本中央競馬会(JRA)が今秋、インターネットで地方競馬の馬券を購入できる新サービスを始めることから、収支改善が見込めるとして、その効果も検証しながら1年かけて改革案をまとめる。(読売新聞)