2012年4月14日土曜日

福山競馬、入場者厳しい開幕

福山市営競馬の本年度のレースが14日、開幕した。初日の入場者数は1498人と前年度を約600人下回った。実質単年度収支の赤字で事業廃止の方針を打ち出している市にとって、厳しい滑り出しとなった。

 開幕式典では騎手が整列し、開原算彦副市長が「行ってみたい競馬を目指す。支援をお願いしたい」とあいさつ。続いて12レースが繰り広げられた。

 福山競馬は累積赤字を約20億円抱える。市は競馬事業継続の条件として実質単年度収支の黒字を掲げている。2011年度は、東日本大震災で東北や関東のレースが中止になった影響でインターネット販売が伸びた。黒字約1億円を確保できる見通しになり、事業継続に結びついた。

 市は本年度、従業員を約40人減らし、借りている駐車場2カ所を廃止するなど経費削減を進める一方、日本中央競馬会(JRA)のネット会員向けに馬券販売を始めるなど売り上げ増の取り組みも進めている。(中国新聞)