2013年12月16日月曜日

名古屋競馬、来年度も存続決定 5年ぶり黒字見込み

 赤字続きで存廃が議論されている名古屋競馬(名古屋市港区)が来年度も開かれることが決まった。今年度の収支が2億7800万円の黒字見込みになったためで、競馬場を運営する県競馬組合を組織する愛知県と名古屋市、豊明市が合意し、大村秀章知事が16日の記者会見で発表した。名古屋競馬の累積赤字は約40億円に上り、来年度の開催は今年度の黒字が条件だった。実質収支の黒字は2008年度以来5年ぶり。黒字分は、赤字削減や老朽化したスタンドの耐震改修に充てる予定だ。黒字の主な要因は、日本中央競馬会(JRA)のネットサイトで名古屋競馬の馬券が買える「IPAT」が好調だったため。予定を4億6900万円上回る14億4400万円を売り上げる見込みだ。また、名古屋競馬場でJRAの馬券が買えるようになったことに伴う手数料収入が、当初予定より1億円多い3億1200万円になるという。(朝日新聞)