2013年12月6日金曜日

競馬場 走る姿は…高校生!?

 笠松競馬場(笠松町若葉町)の走路が5日、近くの県立岐阜工業高校に通う運動系部員の部活に初めて開放された。砂地を走り、足腰を鍛える。競馬場で人間が走り込みの練習をするのは全国でも珍しいという。

 ヒントはこの走路で毎年開かれている新春ファミリーマラソン大会。長野県南木曽町産の川砂を敷いた走路はクッションのようにふんわりと軟らかい。通常のグラウンドの3倍ほどの負荷がかかる半面、地面から受ける衝撃が和らぎ、けがをしにくいという。
 「生徒の部活にも生かせる」と考えた同校が競馬場に提案し、実現した。馬の脱走事故が相次いだこともあり、競馬場もイメージアップになると考えた。今後、休場日の夕方の2時間、練習に開放される。
 この日は野球、サッカー、ラグビー、バレーボール、レスリング、ボクシングの運動系6部の計約150人が練習に参加。スタンド前の走路でダッシュを繰り返した。
 野球部主将で2年の小森裕太さん(17)は「学校のグラウンドと全然違って走りにくく、足腰がかなり鍛えられる。ここで走り込みを重ね、甲子園出場をめざしたい」と話していた。(朝日新聞)

【写真】笠松競馬場の走路で走り込みをする岐阜工業高校の運動系部員たち=笠松町若葉町