2010年12月1日水曜日

笠松競馬:当面の存続決まる…騎手ら賞金15%減で合意

 笠松競馬(岐阜県笠松町)を運営する岐阜県地方競馬組合は1日、騎手や馬主、調教師ら現場関係者や地元関係者、識者を集めた運営推進協議会を開き、レースの賞金・出走手当の削減幅を当初提案していた40%から15%に抑えた収支均衡案を示した。現場関係者は事前協議でこの案を受け入れており、笠松競馬の当面の存続が決まった。

 組合によると、笠松競馬は今年度、最悪で3億1500万円の単年度赤字を出す恐れがある。このため賞金と出走手当を今年度残り4カ月で約5400万円削減する一方、自由に使える財政調整基金の6600万円と、施設整備の借金返済などのため別に積み立てた基金を約7000万円取り崩す。

 出席した騎手や馬主、調教師からは「不満だが、存続のために受け入れた」「組合は削減だけでなく、売り上げ改善に取り組んでほしい」との意見が出た。(毎日新聞)