2011年2月3日木曜日

県競馬組合運営協:2200万円経費削減へ 販売低迷、基金残高底をつく /岩手

 県競馬組合(管理者・達増拓也知事)の運営協議会が2日、盛岡市の盛岡競馬場で開かれ、収支計画を修正し、2200万円の経費削減を決めた。年末の大雪で自場発売額が伸び悩むなどしたためで、経費削減による収支見直しは今年度3回目。同時に施設整備基金から4400万円を切り崩し計6600万円を捻出する。基金残高は底をつき、厳しい台所事情が露呈した。競馬存続の条件となっている単年度黒字は達成できるという。

 第4期(10月30日~1月10日)の収入総額は自場、広域委託、インターネットの各販売が低迷し、計画を2億6500万円下回った。その一方で経費も膨らみ、4期の収支は4400万円の赤字(計画比5500万円減)となった。

 第5期(1月11日~3月31日)は発売額を下方修正する一方、地方競馬全国協会からの補助金などで売り上げの総利益を計画比2100万円増の5憶7100万とした。だが、発売機器の修理で支出も増えるため、黒字額は計画より1100万円少ない600万円に減る。年間収支は500万円の黒字を見込む。

 また、女性騎手限定のレースを新たに実施する11年度の運営計画案を示した。開催日程は、システム整備のため12年3月の1特別競馬を実施できず、前年度比で1開催減る見込み。(毎日新聞)