2011年2月5日土曜日

福山競馬 赤字3940万円

 福山市は4日、市営競馬の2010年度第3四半期(10〜12月)の収支が1457万円の赤字となったことを、市議会競馬事業特別委員会で明らかにした。施設整備などのために設けている基金からの繰り入れを除いた実質的な赤字は3940万円で、年度当初からでは、1億388万円に膨らんだ。

 市によると、第3四半期は、前年同期比で1日平均の入場者数が9・3%、売り上げが8・2%落ち込み、大幅な収益不足となったという。第4四半期(1〜3月)は、例年、売り上げが最も大きくなり、赤字幅の拡大が抑えられることから、市は約1億円を基金から繰り入れれば、「10年度の収支均衡は確保できる」との見通しを示した。

 この日の委員会では、事業継続の決まった11年度の競馬振興策も説明。魅力あるレース編成になるよう番組編成のやり方を見直すとともに、利用しやすいように開催時間を1時間繰り下げるとした。市は単年度の赤字が見込まれる場合は、11年度の途中にでも事業廃止を決断する方針を明らかにしている。(読売新聞)