2012年1月24日火曜日

笠松競馬 売上額最低85億

賞金、手当15%削減継続へ
 苦しい経営が続く笠松競馬(笠松町)の振興策を話し合う運営推進協議会が23日、笠松町の中央公民館で開かれ、今年度の売上額が、過去最低だった昨年度の同期より1.7%減の85億6700万円と、過去最低の水準になることが報告された。競馬組合は新年度も今年度と同様、馬主や騎手らに支払われるレースの賞金や手当の15%削減を継続する考えを示した。
 今年度のレースは今月13日までに73日開催され、昨年度より7日減った。販売した馬券に対するもうけを示す収益率は、収益率の低いインターネットを通した販売が伸びたことで、過去最低の13.8%(前年度14.1%)と落ち込んだ。
 ただ、1日あたりの発売額は1億1700万円で、前年度(1億800万円)を上回り、収支としては今年度を上回る見通しという。このため、競馬組合では「今後、雪でのレース中止がなければ、赤字にはならない見込み」としている。
 協議会では、競馬組合管理者の広江正明・笠松町長が「笠松競馬を取り巻く環境は依然厳しいが、競馬の継続に向けて努力している」と述べた。委員からは「賞金を下げるのはレースの魅力を下げる」との意見が相次いだ。
 競馬組合では新年度、日本中央競馬会(JRA)のネット会員への馬券発売を行うなどし、収益増を目指すとしている。(読売新聞)