2012年3月16日金曜日

4127勝・岩手競馬の雄 菅原勲騎手が引退


 岩手県競馬組合は15日、岩手競馬史上最多の通算4127勝を挙げた菅原勲騎手(48)が引退すると発表した。日本中央競馬会(JRA)のG1レースを地方競馬所属の馬で初制覇するなど、岩手競馬の誇るスタージョッキーだった。31日付で同競馬の調教師となる。
 菅原騎手は奥州市江刺区生まれで、1981年10月に初騎乗した。92年7月には5544戦目で1000勝を挙げるなど高率で勝利を重ねた。2010年11月29日には地方競馬史上6人目となる4000勝を達成した。
 1999年2月には、JRAのG1レース「フェブラリーステークス」で岩手競馬所属の「メイセイオペラ」に騎乗し勝利した。
 通算39勝し、今月6日に死んだ岩手競馬の名馬「トウケイニセイ」にも騎乗。菅原騎手は「自分が騎手生活を終える時に亡くなったのも、何かの巡り合わせかもしれない。これからは岩手生え抜きのスターホースを育てたい」と話した。(河北新報)
【写真】通算4000勝を達成し笑顔の菅原騎手=2010年、奥州市の水沢競馬場