2012年3月31日土曜日

荒尾競馬:組合解散式 市長が最後の訓示

荒尾競馬組合の解散式が30日、荒尾市の荒尾競馬場であった。職員20人に組合管理者の前畑淳治市長が最後の訓示をした。31日に正式に解散する。

 前畑市長は「馬がいない競馬場は寂しい。皆さんは私以上に寂しく感じていると思う。市制70周年の年に荒尾競馬が80年以上の歴史を閉じるのは、残念で申し訳ない思いもする」と述べた。

 競馬場の跡地問題では声に力を込め「有明海沿岸道路を福岡県から競馬場近くまで延伸できるよう国に働きかけている。これまで市に貢献してきた競馬場をさらに貢献できる生きた土地にしたい」と述べた。

 職員は一部の臨時職員を除き、市への復職など4月からの進路が決まっているという。一方、騎手や調教師など直接競馬に関係していた102人のうち84人が、現在までに再就職や引退を決めた。厩務(きゅうむ)員11人や装蹄(そうてい)師4人ら計18人の進路が未定という。

 市競馬対策課は4月から対策室に縮小し、7人から3人体制で関係者の再就職支援や跡地の管理を続ける。(毎日新聞)