2012年10月4日木曜日

市長「福山競馬黒字厳しい」


 福山市の羽田皓市長は3日の記者会見で、実質単年度収支の黒字を事業継続の条件としている福山競馬について、「(本年度の黒字の)確保は厳しいのではないかと危惧している」と述べた。存廃については「今後の状況を注視し、慎重に検討する」とした。
 羽田市長は第2四半期(7~9月)の収支について、約1千万円の赤字だった第1四半期(4~6月)と同様「厳しいものになると推察している」と話した。
 一方で福山競馬で7日に始まる日本中央競馬会(JRA)の会員向けインターネット馬券販売を挙げ、「売り上げにある程度効果が期待できる。(存廃は)今後の売り上げ見通しなどを総合的に検討する」と強調した。昨年度は1月だった存廃の判断の表明時期については「昨年度と本年度は状況が随分違う」とし、具体的な言及は避けた。(中国新聞)