2013年3月9日土曜日

笠松競馬:馬券売り上げ3年連続最低 今年度106億円、知事「がけっぷちの状況」


 笠松競馬(笠松町)の今年度の馬券売上高が、3年連続で過去最低の106億円となる見通しであることが分かった。単年度収支は8000万円近くの赤字となるという。このまま推移すると赤字補填などに使える基金が14年度末に底をつく可能性もあり、古田肇知事は県議会本会議の一般質問で「がけっぷちの状況」と答弁した。
 県笠松競馬支援室によると、11年度末の基金総額は約2億7300万円で、今年度は約6500万円を取り崩した。さらに来年度からは、財政難のため5年間猶予されていた地方競馬全国協会(NAR)への交付金(05から10年度分)の返済が始まるため、年間3200万の負担が加わるという。
 笠松競馬は日本中央競馬会(JRA)との連携を強化して増収を目指す。来年度はJRAのインターネット会員への馬券販売が可能な日数が3倍になる。今年度の売り上げは1日約1000万円で、うち1割強が笠松競馬の収入となっているという。(毎日新聞)