2009年11月27日金曜日

対象広がった褒賞金 外国馬後押し

 クィーンスプマンテの逃げ切り勝ちで、ファンをアッと驚かせたエリザベス女王杯でフランスから遠征のシャラナヤが4着に健闘した。シャラナヤはあと一歩のところで新制度の恩恵を逃した。
 日本中央競馬会(JRA)は今年5月、外国馬に対する褒賞金の制度を変更した。昨年までも制度はあったが、優勝した場合に限られていた。今年、この支給範囲を3着までに広げた。世界の一流馬を少しでも多く勧誘しようという狙いだった。
 ジャパンカップ(JC)の外国馬のうち褒賞金獲得の権利を持つのはコンデュイット(英)。米国のブリーダーズカップ(BC)ターフなどの大レースを制し、有資格馬となった。
 コンデュイットがJCで優勝すれば、2億5千万円の本賞金のほかに褒賞金1億3千万円が与えられる。2着でも褒賞金は5200万円(賞金1億円)、3着でも3250万円(賞金6300万円)を手にすることができる。
 外国馬が日本のレースに出走する際にてこずるのは、タイムの速い芝コースだ。しかしコンデュイットはこの点もクリアしている。昨年と今年、BCターフを2連覇し、いずれも芝2400メートルで2分23秒台という速いタイムをマークしている。最近10年間で2勝と劣勢の外国馬だが、今年は例年とは違う戦いを見せてくれそうだ。(朝日新聞)