2010年5月2日日曜日

福山競馬基金、2年後にも底


福山市は、福山競馬の2010~14年度の収支見通しをまとめた。現在7億円余りある基金は最短で2年後には底をつき、赤字に陥ると推計した。市役所で4月30日夜開いた市営競馬検討委員会(吉原龍介委員長)で明らかにした。

 市によると、売り上げが18年連続で前年度割れしていることを踏まえ、2~4%の収入減を見込んで施設整備等基金(08年度末で7億1800万円)の残高を算出した。売り上げが2%減で推移すれば、残高は12年度に6900万円のマイナスになる。減額幅が3%では1億800万円、4%では1億3700万円の不足を見込む。

 空調や音声など緊急に更新が必要な13設備に支出を絞った場合でも、3%以上の収入減が続けば13年度で基金はなくなる見通し。耐震基準を満たしていないスタンドや故障寸前の大型ビジョンなど大規模改修は「現実的でない」として推計からは外している。(中国新聞)

【写真説明】福山競馬の存廃を議論する委員たち