2010年6月1日火曜日

今年度収支で存廃を決定 ホッカイドウ競馬、開幕1カ月の売り上げは前年度比1割増


計画比の約5%減ながら単年度黒字の可能性も
 4月28日に日高町の門別競馬場で開幕した「ホッカイドウ競馬」。開幕1カ月(5月27日までの4開催・計10日間)の売り上げは、前年同期比9.6%増の約13億5400万円と、まずまずのスタートを切った。

 242億円の累積赤字を抱えるホッカイドウ競馬は、今年度の収支が赤字の場合、廃止を余儀なくされるため、崖っぷちの状況だ。

 道はコスト削減策として、08年度で旭川開催を終了。昨年度は、開催業務を社団法人・北海道軽種馬振興公社に委託、札幌開催の休止も決めた。今年度はすべてを門別で開催するナイトレース(計80日間)に集約させ、生き残りを賭ける。

 今年度の売り上げ目標は、前年度比4億円増の119億5000万円。道はこのうち5月27日までの4開催で、約14億1800万円の売り上げを見込んでいた。4開催での売り上げは前年同期を上回っているものの、計画を4.55%(約6500万円)下回った。

 道競馬事業室は「今シーズンの売り上げは目標額には達していないものの、ほぼ計画通りに推移している。今年は8月に、NHKでホッカイドウ競馬を題材にしたドラマが放送されるなど、プラス要素もある。このまま推移すれば、重賞が多い秋に売り上げを伸ばし、目標達成に期待が持てる」と話す。(北海道365)
【写真】門別競馬場「グランシャリオナイター」のパドック