2012年11月28日水曜日

福山競馬廃止 支援対象は騎手ら728人


 廃止方針が決まった福山競馬について、福山市の羽田市長は27日の定例記者会見で、支援対象となる調教師や騎手などの競馬関係者が728人(4月1日現在)であることを明らかにした。庁内に連絡会議を設置し、職業訓練をあっせんするなど全庁体制で再就職を支援するとしている。
 約4万5000平方メートルに及ぶ跡地の利用に関しては、「現時点では白紙」とし、2016年の市制100周年をにらみ、今後、検討していくことを示した。
 また、この日は26日に続いて関係者への説明会が市役所で開かれ、調教師や馬主ら82人が出席。「経営に無駄が多かったのではないか」「市から出向している職員の雇用だけは守られるのか」など厳しい言葉が2時間にわたり投げられた。
 羽田皓市長は別の会議のため欠席し、開原算彦副市長が廃止の理由などを説明した。質疑では「今後も話し合いの場を」という要望や、「廃止が決まってから意見を言っても仕方ない」といった失望の声もあった。
 高本敏明・県調騎会元会長(65)は「将来への不安が募る。これからの協議が大事だ」と話した。
読売新聞)