2012年11月17日土曜日

福山競馬「フルゲート作戦」  東京都馬主会から30頭購入へ


 厳しい経営が続く福山競馬の魅力を向上させようと、県馬主会は、年内にも東京都馬主会から競走馬約30頭を購入することを決めた。福山競馬では現在、競走馬が約320頭しかおらず、10頭立てに満たないレースが多いため、出走頭数を増やして観客を呼び込もうとの狙い。県馬主会の岡田義見会長は「できるだけ早くフルゲート(10頭立て)で、1日11レースを開催してもらいたい」と意気込む。
 今月、川崎市で行われた全国の馬主会会議で、岡田会長が事業存続への協力を呼びかけたところ、東京都馬主会が協力を申し出た。同馬主会から1頭あたり20~30万円で購入するという。
 福山競馬では1日11レース以上を目標にしているが、競争馬の数が少ないため、今年上半期(48日間)では、24日間で1日10レースの編成になった。
 また、県馬主会などでつくる福山競馬振興協議会は、競馬事業の存続を求めて羽田皓市長宛ての陳情書を市に提出。2014年度からは、改正競馬法により、現在約75%の払戻率を70~80%の範囲で決められるようになるため、同年度の収支を存廃の判断材料にするように求めている。
 市は「あくまでも実質単年度収支の黒字が事業継続の条件、という答申に沿って判断をする」としている。読売新聞)