2008年11月22日土曜日

馬券売り上げ好調 赤字幅を2億円縮小--07年度競馬決算

 県競馬組合(管理者・坂井浩毅副知事)の07年度決算が発表された。馬券の売り上げは06年度を6・9%上回る好調ぶりだった。06年度に2億3000万円だった単年度収支の赤字は、2億500万円縮小して2500万円となった。一方、08年度をみると、原油価格上昇や米国発の経済危機などの影響が出ており、先行きは不透明だ。
 組合によると、歳入総額は133億8000万円で、歳出総額は134億3500万円。累積赤字は5490万円となった。
 売り上げが伸びたのは、インターネット投票を含めた佐賀競馬場以外での委託発売分が32・9%増と大きく伸びたことが影響した。
 特に、馬券の発売システムを共同化した荒尾競馬場(熊本県荒尾市)での売り上げは、10億5400万円から21億5500万円に倍増した。
 組合は「発売する所を増やすことで売り上げを伸ばせた」と07年度決算を総括。今年度についても「他競馬の受託発売日を増やすなどして増収を図り、何とか収支均衡は取れそうだ」とみる。
 だが、ガソリン価格高騰などが影響し、10月までの売り上げが前年同期比で4・8%減と苦戦中。世界的な景気減速も相まって、組合の皮算用通りとなるかどうかは不透明だ。(毎日新聞)