2008年11月8日土曜日

ネット発売好調 黒字見通し 岩手県競馬

 岩手県競馬組合は6日、盛岡競馬場(盛岡市)であった運営協議会で、本年度の収支見通しについて「計画通りに進めば、4200万円の黒字になる」との見通しを明らかにした。組合によると、3日までの売り上げは162億7600万円で、計画を1.5%上回った。好調なインターネット発売(17.4%増の13億5600万円)に加え、これまで計画を割り込んでいた自場発売も0.1%増の111億4500万円に達した。 10月27日の第3期終了時点でみると、第1期(5月26日まで)に4600万円の赤字となった収支実績は、コスト削減効果もあり、1500万円の赤字まで回復。残りの第4、5期分の利益見通し(計5700万円)を加えると、「黒字達成は確実」という。 運営協議会では民間委託拡大を見送ったことに伴い、来年度は組合直営の現行方式で行うことになったことも説明。会長の高前田寿幸県農林水産部長は「来年度も厳しい状況になるが、競馬事業の存続に全力で取り組みたい」と話した。 12月下旬までに農林水産省に報告する来年度の開催日数については、組合の千葉英寛副管理者が「日数が多い方が(施設など)固定費をまかなえる」と述べ、大幅な削減は考えていないことを明らかにした。(河北新報)