2009年4月22日水曜日

社団法人・北海道軽種馬振興公社専務理事の井村勝昭さん

◇「10年に収支均衡」目標に
 239億円の累積赤字を抱えて存亡の瀬戸際に立つ道営ホッカイドウ競馬が29日の札幌シリーズで開幕。今季から道の業務委託を受けて運営する社団法人・北海道軽種馬振興公社専務理事の井村勝昭さん(66)は「2010年に収支均衡に導くのが改革の目標。正念場を迎えて馬産地の皆さんの期待がヒシヒシと伝わってきます」と表情を引き締める。

 82日間の開催日数は昨季と同じだが、旭川開催を休止。5月20日以降の76日間は「グランシャリオナイター」と名付けて日高管内日高町の門別競馬場に集約。全レースをナイターで行う。「仕事を終えた全国の競馬ファンがインターネット中継を見ながら、馬産地ならではのフレッシュなレースを楽しんでいただきたい」という。グランシャリオは仏語で北斗七星の意。軽種馬を主な産業とする日高管内7町の思いも込めたネーミング。新装の競馬場では「日高の特産品フェスティバルも開きたい」とアイデアが広がる。(毎日新聞)