2009年4月26日日曜日

瑞穂に場外馬券場大井競馬主催者が計画

 23区で組織する特別区競馬組合(品川区)が、瑞穂町に場外馬券売り場の設置を計画している。同組合の場外馬券売り場は、完成すれば、都内では3か所目で、多摩地区では初めて。既に地権者の合意は得ているが、周辺住民からは「風紀が乱れる」などと不安視する声も出ている。30日には、初の住民説明会が開かれる。

 同組合は、大井競馬場(品川区)で地方競馬を主催する一部事務組合で、全国13か所に場外馬券売り場を設置している。

 瑞穂町の場外馬券売り場は、同町富士山栗原新田に計画されている。敷地面積は約2ヘクタール。3月まで中古車オークション会社が利用していたが、現在は空き地になっている。

 年間約270日の開場を予定しており、年間約43億円の売り上げと、1日あたり1300人の集客を見込んでいる。駐車場は約500台分を用意する。

 同組合によると、多摩地区での顧客獲得を理由に昨春、同町での設置を計画。地権者の同意を得て、これまで、町や周辺町内会長などへの説明を行ってきた。同組合の条例により、年間売り上げの1%が、町に交付金として支払われる。

 計画地周辺は、工場やパチンコ店などが並び、民家は少ない。ただ、近くに住む自営業の女性(69)は「今でもトラックの通行が多いのに、さらに交通量が増える」と不安を訴えている。

 同組合によると、町村の場合、馬券場の設置には、設置自治体の首長の同意が必要。石塚幸右衛門町長は、「地元住民の判断を見たうえで判断したい」と話している。

 23区で組織する特別区競馬組合(品川区)が、瑞穂町に場外馬券売り場の設置を計画している。同組合の場外馬券売り場は、完成すれば、都内では3か所目で、多摩地区では初めて。既に地権者の合意は得ているが、周辺住民からは「風紀が乱れる」などと不安視する声も出ている。30日には、初の住民説明会が開かれる。(読売新聞)