2011年9月24日土曜日

「目に焼き付けたい」 荒尾競馬休日開催にぎわう


 年内閉鎖が決まった荒尾市の荒尾競馬は23日、最終開催日を除いて“最後”の休日開催となり、大勢の競馬ファンでにぎわった。家族連れや県外からの来場者も多く、「海を臨む荒尾のレースを目に焼き付けたい」と盛んに声援を送っていた。

 荒尾競馬は木、金曜日開催が主流。廃止表明後の休日開催は、最終レース予定日の12月23日を除くとこの日だけ。ポニーの体験乗馬やあか牛試食会などもあり、普段の倍の約1900人が来場した。場内の売り上げは大型連休期間の5月1日に次ぐ2135万円に上った。

 東京都日野市から来た公務員野尻裕一さん(42)は「昭和の雰囲気を醸し出す大好きな競馬場だった。廃止しか方法がなかったのかと残念で仕方がない」。場内で食堂「大吉」を営む女性(70)も「常連さんからは『寂しか』の声ばかりです」と惜しんだ。(熊本日日新聞)
【写真】最終開催予定日を除き〝最後〟の休日開催となり、観客席は家族連れや県外からのファンでにぎわった=荒尾市の荒尾競馬場