2010年8月24日火曜日

計画比1.4%マイナス 岩手競馬2期

 県競馬組合(管理者・達増知事)は岩手競馬の2期(4月3日〜8月16日)までの発売額をまとめた。発売額は計画比1億3200万円減(1・4%減)の93億4100万円。今季の岩手競馬は第1期に収支計画を見直したが、その後も売り上げの減少に歯止めがかからず、再び収支計画の見直しが迫られる厳しい経営が続いている。

 岩手競馬の第2期は16日で終了。発売額の内訳は自場54億5700万円(計画比1・9%減)、広域委託24億3千万円(同2%減)、インターネット14億5400万円(同1・6%増)だった。

 昨年は好調だった6、7月の売り上げが振るわず、8月も猛暑の影響などでファンの出足が鈍く自場発売が伸び悩んだ。一方、マーキュリーカップ(JpnⅢ)とクラスターカップ(同)の重賞レース日は、計画並みの売り上げを確保しており復調の兆しもみられる。

 岩手競馬は、赤字を出さない「収支均衡」が存続条件。年間を5期に分け発売額などから計画を検証し、収支計画を調整している。今季は、第1期(4月3日〜6月7日)終了後に3億1千万円のコスト調整を実施。しかし、第2期でも見直したばかりの計画を下回る状況で、厳しい調整が予想される。

 県競馬組合は経費削減などコスト調整を検討し、9月中旬の県競馬組合運営協議会で、収支計画を協議する。(岩手日報)