2010年8月31日火曜日

口蹄疫:がんばろう宮崎 騎手ズボンに応援広告--園田競馬場県騎手会

◇賛同企業を募集

 口蹄疫(こうていえき)被害を受けた宮崎県を応援しようと、園田競馬場(尼崎市)で走る騎手が、「がんばろう宮崎」と書かれたズボンをはいてレースに出場している。趣旨に賛同して寄付する企業を募集しており、応援メッセージとともに企業広告をプリントする。騎手服に企業広告を掲載するのは、全国で初めての取り組みだ。

 同競馬場と県立西脇馬事公苑(西脇市)で働く騎手からなる、県騎手会が始めた。

 同会は今月10日から、苦しい地方競馬の現状を変えようと、騎手ズボンに企業広告をプリント。ホテルや不動産会社など13社から応募があった。

 それを見た宮崎県出身の父を持つ、田中学騎手(36)が「口蹄疫で気を落としている故郷を応援したい」と、応援メッセージの書かれたズボンを提案。同会が寄付を募ってズボンを作り、今月25日から、九州出身の騎手5人が着用している。

 今後は、メッセージとともに広告を出す企業を募集し、騎手ズボンとプリント代を除いた全額を宮崎県などに寄付する。料金は3万円。受け付けは9月23日まで。問い合わせは、県騎手会へメール(h-kisyukai@sonoda-himeji.jp)で。(毎日新聞)