2011年6月2日木曜日

荒尾競馬13年ぶり黒字…出走手当削減で支出減

 荒尾市の荒尾競馬組合(管理者・前畑淳治市長)は1日、2010年度決算が約4327万円の黒字になる見通しであることを市議会全員協議会で報告した。黒字は1997年以来13年ぶり。長年、赤字状態が続いて廃止論議も浮上していたが、一段落しそうだ。

 組合によると、総収入は競馬事業や、地方競馬の全国組織、市からの補助金などで前年度比約4500万円減の計約55億1316万円。これに対し、総支出は開催経費、人件費を含む管理費などで同約1億3000万円減の計54億6988万円だった。

 支出の大幅な減少で黒字化に転じた形。昨年7月以降、3歳馬以上で5万円から3万5000円にするなど、馬主に払う出走手当を削減したことが功を奏したとしている。

 収入面では東日本大震災で東北や南関東の地方競馬、競輪、競艇事業などが中止になったあおりで、大震災後の第17回競馬は計画を2200万円上回る収益になったこともあったという。

 今回の決算見通しについて、市や組合は全員協議会で「組合職員7人は市から派遣していることや、入場者も減っていることを考えると手放しでは喜べない。実質は赤字という認識で今年度の運営に臨み、増収策として今後、ネット発売に力を入れる」などと説明した。

 荒尾競馬は1997年の三井三池閉山を境に赤字に転落し、2009年度末で累積約14億円の赤字を抱えている。市が設置した有識者らによる荒尾競馬あり方検討会は2009年10月、「(経営)改善の見込みが困難と判断した場合には2011年度を待たず存続断念の決断も視野に入れるべき」と提言していた。(読売新聞)