2011年6月18日土曜日

福山競馬場 女子中生誘導馬騎手に


 兵庫県洲本市立五色中3年の滝本理菜さん(15)が来月25日、福山市千代田町、市営競馬場で、出走馬をパドックから馬場まで先導する誘導馬の騎手を務める。「将来は馬とかかわる仕事に」と望む理菜さんは、晴れ舞台を楽しみにしている。
 理菜さんは、母が理事長を務める洲本市の五色ホースクラブで、小学1年から乗馬を始めた。クラブには園田競馬場(兵庫県尼崎市)を引退した誘導馬がおり、競走馬を堂々と導く馬の騎手に憧れていた。今回、福山市営競馬の誘導馬業務を受託しているホースクラブから誘いがあり、実現した。地方競馬全国協会(東京)によると、中学生騎手は全国でも珍しいという。
 五色ホースクラブは障害者乗馬やホースセラピーに取り組み、理菜さんは、笑顔でリハビリに取り組む人たちを見るうち、馬と一緒にセラピーに携わる職業に就くことが夢に。「誘導馬に乗って、周りの人たちの笑顔も導き出したい」と話す。(読売新聞)
【写真】福山競馬で誘導馬の騎手を務める滝本理菜さん(兵庫県洲本市で)