2011年6月16日木曜日

場外馬券売り場来場者数 当初目標の2倍 八代市日奈久

 八代市日奈久で4月に開業した日本中央競馬会(JRA)の場外馬券売り場「ウインズ八代」の来場者が当初目標の2倍に上っている。ただ地元温泉街の人出に大きな変化はなく、関係者は「工夫しながら温泉街の活性化につなげたい」と今後の展開に期待を込める。
 市によると、ウインズは土日ごとに営業し、4月24日-6月5日の営業日計14日間の来場は延べ約7万9千人。開業前の目標(1日平均2800人)の2倍となった。
 湯の里日奈久振興会は、営業日ごとに玄関前で名産のちくわなどを販売する「湧くわく市」を開催。日奈久温泉旅館組合は、温泉街との間に無料シャトルバスを走らせ、当日の外れ馬券持参で宿泊料1割引きのサービスを展開してきた。
 しかし温泉街中心部にある市立温泉センター「ばんぺい湯」の4-5月の利用者数は2万9955人と前年同期比7%増で、土日だけでみても同6%増にとどまった。
 日奈久温泉旅館組合の伊藤輝充組合長(57)は「鹿児島県などから競馬と温泉を楽しみに訪れるお客さんもボチボチ増えてきている。季節ごとに新しい企画を考えるなど長期的な視点で取り組みたい」と話している。(西日本新聞)