2011年12月10日土曜日

岩手競馬:昨年度の収支均衡は維持 存続条件クリア

県競馬組合議会がこのほど、盛岡市内で開かれ、岩手競馬の今年度一般会計補正予算や10年度決算などを承認した。
 補正予算は、馬券発売機などの更新に伴い、2億3221万3000円を計上。維持コストや人件費の削減につながり、全国の地方競馬発売所で払い戻しができ、利便性も上がるという。
 10年度の発売額は184億3600万円。東日本大震災により3月の特別開催を中止したため、計画額を11%下回ったが、日本中央競馬会(JRA)からの寄付金などにより、経常損益を0とし、存続条件の収支均衡を保った。入場者数は前年度比14・5%減の30万5667人だった。
 また、管理者の達増拓也知事は来年度の予算編成にあたり、賞金や出走手当など賞典費の引き上げを前向きに検討する考えを示した。岩手競馬の賞金は経費削減のため06年以降毎年引き下げられ、全国最低水準となっている。(毎日新聞)